耳をふさがないで。

歩きながら、音楽を聞くこと。

やっぱり私は、できればあんまり、しないようにしよう。


今日も、自転車をこいでいると目の前にふらりと出てきた女性がいて、


すみません、あぶないですよ。


…と言ってもなお気づかない。
道の真ん中をふわふわと歩いている。


見ると耳にはヘッドフォン。


これでは、どんなシグナルも耳に届くまい。


外を歩く、ということは、五感を使うこと。


風の音、街のざわめき、
鳥の声、子供の靴音。


そんな暮らしの音楽に耳を傾けずに、

隣人への思いが育てられようか。





と、オチコボレ聖歌隊員は思うのでした。