2015-01-01から1年間の記事一覧

音とことばのふしぎな世界―音声学者が語れば、メイドもイライザもガンダムも澤田拓人も学問だ。

音とことばのふしぎな世界――メイド声から英語の達人まで (岩波科学ライブラリー) 単行本(ソフトカバー) – 2015/11/6川原 繁人 (著)息が止まるほど、夢中になれる本。そういう物が、たしかに、世界にはあるものだ。注)物理的にも。「ガンダム」といえば強…

一つ蔵で同じ音の響きに揺れてみた。〜無限なるチェロの響き −徳の蔵− 〜

爪でぴしりと跡をつけたような細い細い月を左手に、ごく普通の商店街を歩けば7分。 正しく向かっているのかどうか少し不安になる頃合いに、「徳の蔵」は見えてくる。 長野飯山から東京に移築した、築150年になろうかというこの蔵で、チェロの演奏会があると…

東京の宮殿で冠を頂く。〜美酒“蘭”会ランチ、表版〜

パレスホテル東京、「CROWN」。美酒蘭(乱ではない。繰り返すが乱ではない)の会という名目で、ランチの交わりを持つ友人達と、今回伺うことになったのはこちら。うち2名、良店をひとたび聞けば、どどんぱぱんとスターマインの如く、綺羅星のような場所場所…

亀的な休暇。

会社支給のリフレッシュ休暇5日、土日はさんで7日の休暇を、今日まで取りました。かねてからの夢だった、「京都」へ「一人旅を」「庭園巡りをしに」、(注:鍵括弧は全て未経験)いこっかな、とユルく思っている矢先に、整形外科にかかるやら全身じんましん…

電車の中はいつだってオモシロい。

ツキイチの、朝かふぇトピックより。************6/25(木) 電車の中は、いつだってオモシロい。(by あゆ~ら)おはようございます。埼玉~八王子、そこそこ遠距離通勤を自認しておりますあゆ~らです。乗る時間が長いと、やることといえば人間…

【再掲】新刊、「一流の女が私だけにおしえてくれたこと」森綾。

「一流の女が私だけに教えてくれたことー森綾ー」 一流の女が私だけに教えてくれたこと 作者: 森 綾 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2015/06/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 「20代、30代の女の子に読ん…

落語って奴は。

立川談春「百年目の会」5月19日。セシオン杉並などというから、荻窪あたりからちょちょいの場所かなんて思っていたら、豈図らんや3つの高円寺の狭間にあるとか。17時半ダッシュを目論んでいるところ、わが捺印書類を前にご歓談中の上司。人生ってこうだよね…

老茶。

90年物のお茶を頂いた。その日は中国茶のお話を伺いに、冬の灰色の空の下、初めての町に行き、初めての駅に降り、初めての方と出逢うことになっていた。迎えてくださった美しい茶禅の先生は、ふわりと微笑んで、 今日はとても珍しいお茶があるので、頂いてみ…

梅花茶會 〜その3【裏咄】〜

★水琴窟 茶会終わって日が暮れると、お客たちはあっさり散会しておりました。 ぽてぽてと園内を歩くと水琴窟があり、園のおじさんがこっちこっちと手招き。 水琴窟フェチな自分、わっほーいと近づいて聞き竹をもらおうとすると、 おっちゃん、竹を構えてえい…

梅花茶會 ~その2【中国茶席】~

抹茶席の茶室を出て廊下を渡り、書院に入る。と、そこは白梅の世界だった。中国茶の師であるナオコ先生はその中で柔らかく泰然と、客を待っておられた。様々な色調の白が使われた書院には中昼の日差しが入り込み、刻々と日のあたる領分が増えていく中で、日…

2015.2.25(水) 〜愛の挨拶〜(あゆ〜ら)

https://www.youtube.com/watch?v=CscFB5-Y6z0おはようございます、皆様。エルガー作曲、「愛の挨拶」です。昨日の朝、いつものように自転車で駅に向かっていると、”Happy, Happy”と、舌足らずで可愛らしく、歌うように繰り返す子供さんの声が聞こえてきまし…

如月、梅花茶會 〜その1【抹茶席】〜

今日、梅は三分咲きですよ。 池上梅園の梅守りは、「まだ」とは言わなかった。 ああ、そうなんですね、 と答えたおじいさまは、梅花にそっと触れ、 よしよし。頑張れ。 そう、仰った。 梅見の人は、桜見の人より余裕があり、優しい。 まだ寒い冬。その冷気を…

岡林里依 自選展。

2月のとある日に。水曜日、水辺を歩いて、水から生まれるモノたちのところへ行った。「徳の蔵」。長野飯山で時を過ごした古い蔵、それが三宿の地で新たな生を得ている今、此処で岡林里依さんの個展が開かれている。小さな体で途方もなく雄大な墨のアートを、…

それを封筒にちょいと、入れて。〜晴れ晴れ句会、睦月の陣〜

「じゃ、やりましょうか。」そう言って、晴れ晴れ句会のキワ姐さんは、御宿かわせみの女将よろしく、にっこりと、婉然と笑いながら、その白魚のような手で以て10枚余の封筒を、扇よろしくずんばらりと、開いた。キワ姐さんの口切りを受けた句会メンバーの反…