わたしの上にも、雪降り積む。
自宅を出た頃にはみぞれだった。
新座あたりでは、はたはたと降る雪はうっすら積もり始めている。
さて八王子はどうだろうか。
もと貨物線だからか、武蔵野線は暖房がきいていない。
ドアの側はしんしんと冷えてくるけれど、中にはいるのも、乗客のもこもこ厚着のせいで一苦労だから移動はしないことにする。
そしていつもより一本はやい電車に乗りながら、思う。
…
……
………
あ。
沈思黙考してた。
決して寝ていたわけではありません。
あまつさえ、乗り過ごしてなどおりません。
…
いないってば。