白和えの塩梅

白和え、大好きなのです。

味もなのですが、その思い出が好き。


今は意味がわからなくても,後で丁度良くなる。

そんなことを知ったきっかけだったからなのです。


あれは、まだ小学生の頃のことです。

母から白和えを習いながら作っていた時,

具の味見をしながらいつもこう聞かされていました。


「まだ,ピンとこない味でしょ?ほら、こっちの和え衣の味も決まっていないし。

でも,こうして一緒にあわせて,

…少しなじませるとね。ほら、食べてごらん。

どう、とってもおいしくなったよね。

だから,途中の味見の時に,あわてて味を直さないようにね。」


***


今、どうにも状況がぱっとしないときって、しょっちゅうあります。


動くに動けない。動き方も分からない。

どうしよう、どうしようと、気ばかり焦ると、

ついつい不用意なコトをしでかしてしまうことなんて、しょっちゅう、しょっちゅう。


でも、そのイマイチな状態って、美味しい結末にいたるまでの、

通過点・・・下ごしらえのときかもしれません。


だから、今のあなたとわたしで、OKなんですよ、きっと。


***


おいしい、ほうれん草とシメジの、ぽってりとした白和えが食べたくなました。


手の平のくぼみに母がのせてくれた、味見の一口。


うううん、おいしかったなあ。


***


ようやく、秋を感じられる日を迎えました。


徒然なるままに、そのまんまのあなたと私で一日を迎えましょう♪