白和えの塩梅
白和え、大好きなのです。
味もなのですが、その思い出が好き。
今は意味がわからなくても,後で丁度良くなる。
そんなことを知ったきっかけだったからなのです。
あれは、まだ小学生の頃のことです。
母から白和えを習いながら作っていた時,
具の味見をしながらいつもこう聞かされていました。
「まだ,ピンとこない味でしょ?ほら、こっちの和え衣の味も決まっていないし。
でも,こうして一緒にあわせて,
…少しなじませるとね。ほら、食べてごらん。
どう、とってもおいしくなったよね。
だから,途中の味見の時に,あわてて味を直さないようにね。」
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今、どうにも状況がぱっとしないときって、しょっちゅうあります。
動くに動けない。動き方も分からない。
どうしよう、どうしようと、気ばかり焦ると、
ついつい不用意なコトをしでかしてしまうことなんて、しょっちゅう、しょっちゅう。
でも、そのイマイチな状態って、美味しい結末にいたるまでの、
通過点・・・下ごしらえのときかもしれません。
だから、今のあなたとわたしで、OKなんですよ、きっと。
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おいしい、ほうれん草とシメジの、ぽってりとした白和えが食べたくなました。
手の平のくぼみに母がのせてくれた、味見の一口。
うううん、おいしかったなあ。
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ようやく、秋を感じられる日を迎えました。
徒然なるままに、そのまんまのあなたと私で一日を迎えましょう♪