坂を下る。

こんにちは。

何もかもが前へつんのめっているようなこのごろです。
ニュースは、見切り発車で様々なことを断行する有様ばかりを報道していています。

「急ぎすぎた世界の過ちを取り戻そう」

・・・そうみんな思っているはずなのに、駆け出した足が止まらない、止めることが出来ない。
このままどこまで、走っていくのか。
先のくらいマラソンに陥ってしまったと、思う人も多々いるのではないでしょうか。」

そんな日々の中、

ずっと探していた、短い文章がありました。
今日やっと見つけることができました。


 『悔い改めのゆるい坂道』

書いた方は、脳腫瘍で倒れて体が不自由になったのです。
人間的に考えれば、可哀想です。けれど、彼女はそう思っていません。彼女の書いた手紙は、次のようなものです。

 「今 ゆるい坂道を下っています。
『低く、低くなりなさい』と言われる声を聞いた時、
自分の今いる場所がやっと分かりました。
高ぶる心と、自己中心と、人への無理解を持ち、
私は何と主から遠く離れてきてしまっていたのでしょう。
主が私に、『帰りなさい』と呼びかけてくださったから、
私はやっと方向を変えることができました。
今、ゆるい坂道を下っています。
下り始めたばかりなのに、気がつくと後戻りしたりしています。
それでも坂道の一番下に、主は待っていてくださいます。
両手を広げて。すべての人よりも低くなられて、
『わたしのように低くなりなさい』と教えてくださいます。
低く、そして大空高く、主はいつもともにいてくださいます。
悔い改めの儀式と平安の中、私はゆっくりと坂道を下っています。
喜びと感謝にあふれています。」

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上へ、上へという生き方もあります。イカロスのように。

ですが、下へ下へという生き方もあるのです。
そして水や恵みは最も低いところをめがけて注ぎ込むのです。