改良と単純化と浅漬けと。
改良と単純化。
などとえらそうなタイトルにしておいて、今日書くのは浅漬けのこと。
ある日、すっきりとしたシンプルな浅漬けが食べたくなり、
キャベツと塩だけ。それをサラリ、とひともみしていただいた。
これだけシンプルだと、却って新鮮で美味しかった。
ある日、しょうがを入れてみた。さわやかな辛味と薫りが良かった。
ある日、それにきゅうりを足してみた。歯ざわりがいよいよ楽しくなった。
ある日、そこに青紫蘇や穂の紫蘇を細く刻んでまぜてみた。夏。夏。夏の風味。
塩昆布を入れてみた。旨味が増した。
鷹の爪を針のように刻んで入れてみた。
そして、
気がつくとシンプルとはほど遠い、めんどくさい(が、美味い)浅漬けになっていた。
そして、また、キャベツと塩だけ、に、回帰する。
これを、ずっと繰り返していた時期がありました。
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単純のままでいられない私たちです。
改良が、いつのまにか止まらなくこともあります。
ただ、それに竿をさすことも難しいものです。
ゆるやかに、単純から複雑へ、複雑から単純へ、
動きながら,やがて丁度良い場所を見つけられたら、
嬉しいですね。。
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さあ、夏です。おこうこでお茶漬けぱりぱり、の似合う季節。
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