3日会わざればカツモクして見ましょう。~ミュージカルテニスの王子様~

先週土曜日、大千秋楽。
相撲ではなくミュージカル「テニスの王子様」。

お友達の息子さんが出演されていることから、初めて見に行ったのは震災の記憶も生々しい春の頃でした。

なーんとなく斜めに構えて見に行ったのが次第に直立になり、前のめりになり、息子さんの晴れ姿に涙するお友達の横で、そのエネルギー、仲間の絆、情熱というツボを押されまくり滂沱の涙をながしたのは、えーえ、ワタシですとも。

その後全巻買い揃え、新シリーズも買いましてございます。

聖也くん(息子さんです)の役は千石清純、常に上位入賞の人気キャラ。

聖也くんには生来の花があります。
前回の舞台はメインキャラでしたが今回は本筋にはあまり関係のない役のはず。

なのに、なんと舞台の皮きりにソロで登場。
空気を一気にテニプリに染め上げました。


いかにスタッフに期待されているか。よくわかります。

今回は、全巻読破後ですから観劇の感激度は天井知らずです。


前回から数ヶ月。


この、上達具合はなんということでしょう。


しかもいささかも衰えないみずみずしい元気、チカラ、喜び。


人は、こんなにも生きているんだなあ…


と、ヒロコレッジの手拭いで目頭を押さえ、溢れた分はえいやとぬぐい取る。


お友達は、瞼に走馬灯のようにめぐるこの一年間に思いを馳せつつ、やはり眼を押さえている。


あっという間の3時間でした。


この舞台で聖也くんはテニスの王子様を卒業。


聖也くんがいなくなったらテニプリを見ることもないでしょう。

何だか寂しいね、と、お友達に言う。
と、彼女、泣き笑いの顔でこう言った。

あのね、そう言ったら、聖也、ようやく卒業だよー、次、次。これからもたくさんやりたいことがあるんだからね、忙しいぞ、だって。

前だけ向いて生きる17歳の鮮やかさだ。


舞台後、楽屋に連れて行っていただく。


…眩しくて、目をあけていられませんでした。


17歳、もうじき18歳の、太陽のような笑顔に。