本と、パーティと、抱擁と。

 

10月13日。

arapiさん発行『3冊のロング・グッドバイを読む』の出版記念会に伺った。

 

arapiさんより前日に、

あゆ~らさん幹事お願いね、と言われてどっひゃー。(直ぐに型だけのものと知り、ほっ。)

当日に、〆になんかスピーチ喋れと仰せつかりうっひゃーーー。

 

空前絶後にオノレキャラクターにそぐわないスーツなんぞを着用に及び、

退社寸前にぶん投げられた資料をやっつけて投げ返し、

気がつくとメイク道具をお家に忘れてきており、

ああ、今日は、プチメイク直し屋さんにお願いしていたのだと思いなおし、

新宿の「haruka」に飛び込んで、「少しは見られるようにして下さいいいい」と懇願し。

 

ようやく六本木のZESTに。

 

ふと。アメリカ南部の空気がそよぐ。

大学時代専攻したのは南部文学だったな、と、記憶がふらふらとさまよい始めるのを、一旦押しとどめる。

 

受付にはGREE最強の美女、アイリーンさんとまさみさんがおられた。

逃げたんじゃないかと思ったわよと、笑顔で言われ、

びくっ。

大丈夫大丈夫、と、そのあとすぐに華やかに笑い飛ばしてくださり、

ほっ。

 

店内にいるのは、著者の松原元信さん。

発行人arapiさん。

名司会、さんぽさん。

本の発行を支え続けた、幾人もの方々。

お二方を良く知り、心から発行を寿ぐ方々。

 

優しく、穏やかで、わくわくする気に場が満ちている。

一冊の本が、一人の著者が、周囲の方々を触発していく、そんな化学反応が眼に見えるようだ。

 

ぢぇしおさん、おちゃさん、なぎささん、KAZZさんもいてくださる。

 

私はもう、嬉しいやら夢のようやらで、

最後には松原さんと抱擁を交わし、

(というより一方的に私がしがみつき??)

この本が演じた、ハ●カワ社と村上●樹を向こうに回して一歩たりとも引かなかった痛快なドラマを心から祝しながら、

一向にシマラナイ〆の辞を述べさせて頂いた。

 

この抱擁以降、会場のそこかしこでHUGと(たまにキス)が見受けられたことは愉快なことで。

 

場に戻ると岡林里依さんが、

前を見つめて華やかに微笑んでこう言った。

 

やりたいことだけやっていくことは、本当は大変よ。

でも、やりたいことをやっている限り、人は幸せだわ。

 

そして、キスしてくれた。

 

「若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。

しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、

鷲のように翼をかって上ることができる。

走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」

イザヤ40:28-31

 

何も遅すぎることは無い。

 

言葉には、力がある。

人には、出逢いがある。

だから、本で人は出逢うのだな。

 

これまで、話でしか名前を伺っていなかったキラ星のような方々。

きっとこんなことがなければ一生すれ違うことすらなかっただろう。

その縁を活用できるチカラも術も無くてアカンのだが、

ただひたすらに、ありがとう、本当にありがとうと感謝した一日。

 

そして、わたしは再び、日常で天然かまして、デクノボーと化しています。