筆舌に尽くせぬ師。

大体、わたしは入れ込みやさんなので、己れの師については力の限り讃え、口に出さずとも是非我が師の元へ、と、眼と心で訴えているものなのですが。ボイストレーニングの先生については、ほぼ語っておりません。それは、…語りようがないのである。筆舌に尽く…

ハイカット・ストレイドッグス。

白のハイカットのバスケットシューズを買いました。何だか、不思議と褒められます。ところが、今朝、ローヒールのおじょーさんに、思い切り蹴られまして。踏まれまして。…汚れちまった悲しみに。しかも、謝りもしないとは。人間失格。痛みに涙目で、検索検索…

何でもない日の平穏

礼拝と、メッセージと、賛美と、信仰の姉妹とのお話。諸々あった週でしたが、礼拝には行かせてもらいました。たったそれだけのことが、夢のように穏やかで、ありがたい。今日の父の日、父は相変わらず何もいらないというので、ネイビーに白の水玉ステテコを…

一心に。

慢心とは無縁だ、などど思い上がってはいなかったつもりだったが、それでも、油断や思い上がりというものは、盗人のように忍び入ってくるのだ、と、知らされる日々。いっそ清々しいほどに見定められて、本当に清々しいほどに恥をかき、誠に清々しいほどに、…

呪いの長靴

ようやく、長靴を買ったのは先週のこと。洒落系長靴、レインブーツというのがふさわしかろうか。そのような物を買ったのは初めてだったので、ベージュに黒のパイピング、靴の背部のリボンなどに、雨の今日はいそいそと心躍らせ家を出た。…と。毎日は驚きと不…

ヘンな生き物としていきる、ということ。

土曜日、LOCに高校生と一緒にPCをお勉強すると言う、簡単なおボランティアに参りました。・・・マンガアニメ好きニコニコ厨がこんな所で役に立つとは。てか、自己紹介で「ヘンな生き物です」と言った時に、にこやかに受け入れられたことで、何かもういろいろ…

日曜の小さな奇跡。〜パリジェンヌとトークバック〜

物語は、終わると同時に始まる。吉祥寺パリジェンヌを閉じた夫妻は、私と同じ、いや大先輩のクリスチャンで、今は日曜礼拝に顔を出せるようになり、毎週父共々ご挨拶を交わしていた。先月には、とある練馬の雛には稀な、ご夫妻掌中の珠のような店で、ランチ…

子供じゃないお休みの日。

目覚ましをかけずに自然に起きて、ボーゼンと過ごした午前中。午後にはぐずぐずと動画見ながら、ぐずぐずと部屋の片付けを始めて、気がつくと音も消えた部屋で3時間半休みもなく。本をまとめて、冬の服を仕分けて、救世軍に送る服を選り分けて、物を捨てよう…

俳句は、愉快だ。

ミッション終了だー、えいやっ!晴れ晴れ句会、100回目を迎えます。で、5月、晴れ晴れ句会は、文学フリマに出店します。(ワタシ、行けないんですがねT^T)その時のためのミニ句集(コピー本)の、コピー終了。ワタシが選句したテーマは下記の通り。★テーマ:…

Ad astra per aspera

“Ad astra per aspera ”「困難を通じ、天の世界へ」これはラテン語の古い言葉で、ボイジャーが搭載する、様々な地球の文化を記録したゴールデンレコードに収められて、今も宇宙を渡っています。そう、いつだって、難しいのです。生きることは。 時には、「な…

大きな声では言えない本のこと。〜山田五郎氏とこやま淳子氏共著の、あの本〜

「ヘンタイ美術館 」山田 五郎 (著), こやま 淳子 (著): ダイヤモンド社 http://www.amazon.jp/dp/4478066086 ヘンタイ美術館 作者: 山田五郎,こやま淳子 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2015/11/28 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を…

初めての聞茶の会は「五感の解放」でした。

五感を開く最初の鍵になるのは、香り。茶禅草堂。中国、台湾のお茶を供し、また頂き、時空を愉しむという「茶禅」での初めてのお稽古は、聞き茶の会への参加でした。テーマにそって先生が選んだお茶3~4種を、ゆっくりと喫するという会があって、そのときは4…

吉祥寺、Parisienneでラストワルツを。

吉祥寺、パリジェンヌ。父との、ここでの最後のランチを。長く長く、食べて話して。そして、惜しみながら、でも笑いながら、さようならを。前菜には、薫製、リエット、コンフィ、マリネと、素材を活かしながら手練れの技を。お得意のフォアグラには、紫芋の…

春宵、 吉祥寺Parisienne、出逢いと別れと。

パリジェンヌ、吉祥寺。30年を超え、街の人々に供し続けた日々を閉じようという2月29日、お別れのパーティに向かった。会社を出る直前のトラブルが小骨のように気持ちに刺さったまま、少しばかり遅れての到着に気持ちは快晴というわけにはいかなかった。勢い…

音とことばのふしぎな世界―音声学者が語れば、メイドもイライザもガンダムも澤田拓人も学問だ。

音とことばのふしぎな世界――メイド声から英語の達人まで (岩波科学ライブラリー) 単行本(ソフトカバー) – 2015/11/6川原 繁人 (著)息が止まるほど、夢中になれる本。そういう物が、たしかに、世界にはあるものだ。注)物理的にも。「ガンダム」といえば強…

一つ蔵で同じ音の響きに揺れてみた。〜無限なるチェロの響き −徳の蔵− 〜

爪でぴしりと跡をつけたような細い細い月を左手に、ごく普通の商店街を歩けば7分。 正しく向かっているのかどうか少し不安になる頃合いに、「徳の蔵」は見えてくる。 長野飯山から東京に移築した、築150年になろうかというこの蔵で、チェロの演奏会があると…

東京の宮殿で冠を頂く。〜美酒“蘭”会ランチ、表版〜

パレスホテル東京、「CROWN」。美酒蘭(乱ではない。繰り返すが乱ではない)の会という名目で、ランチの交わりを持つ友人達と、今回伺うことになったのはこちら。うち2名、良店をひとたび聞けば、どどんぱぱんとスターマインの如く、綺羅星のような場所場所…

亀的な休暇。

会社支給のリフレッシュ休暇5日、土日はさんで7日の休暇を、今日まで取りました。かねてからの夢だった、「京都」へ「一人旅を」「庭園巡りをしに」、(注:鍵括弧は全て未経験)いこっかな、とユルく思っている矢先に、整形外科にかかるやら全身じんましん…

電車の中はいつだってオモシロい。

ツキイチの、朝かふぇトピックより。************6/25(木) 電車の中は、いつだってオモシロい。(by あゆ~ら)おはようございます。埼玉~八王子、そこそこ遠距離通勤を自認しておりますあゆ~らです。乗る時間が長いと、やることといえば人間…

【再掲】新刊、「一流の女が私だけにおしえてくれたこと」森綾。

「一流の女が私だけに教えてくれたことー森綾ー」 一流の女が私だけに教えてくれたこと 作者: 森 綾 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2015/06/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 「20代、30代の女の子に読ん…

落語って奴は。

立川談春「百年目の会」5月19日。セシオン杉並などというから、荻窪あたりからちょちょいの場所かなんて思っていたら、豈図らんや3つの高円寺の狭間にあるとか。17時半ダッシュを目論んでいるところ、わが捺印書類を前にご歓談中の上司。人生ってこうだよね…

老茶。

90年物のお茶を頂いた。その日は中国茶のお話を伺いに、冬の灰色の空の下、初めての町に行き、初めての駅に降り、初めての方と出逢うことになっていた。迎えてくださった美しい茶禅の先生は、ふわりと微笑んで、 今日はとても珍しいお茶があるので、頂いてみ…

梅花茶會 〜その3【裏咄】〜

★水琴窟 茶会終わって日が暮れると、お客たちはあっさり散会しておりました。 ぽてぽてと園内を歩くと水琴窟があり、園のおじさんがこっちこっちと手招き。 水琴窟フェチな自分、わっほーいと近づいて聞き竹をもらおうとすると、 おっちゃん、竹を構えてえい…

梅花茶會 ~その2【中国茶席】~

抹茶席の茶室を出て廊下を渡り、書院に入る。と、そこは白梅の世界だった。中国茶の師であるナオコ先生はその中で柔らかく泰然と、客を待っておられた。様々な色調の白が使われた書院には中昼の日差しが入り込み、刻々と日のあたる領分が増えていく中で、日…

2015.2.25(水) 〜愛の挨拶〜(あゆ〜ら)

https://www.youtube.com/watch?v=CscFB5-Y6z0おはようございます、皆様。エルガー作曲、「愛の挨拶」です。昨日の朝、いつものように自転車で駅に向かっていると、”Happy, Happy”と、舌足らずで可愛らしく、歌うように繰り返す子供さんの声が聞こえてきまし…

如月、梅花茶會 〜その1【抹茶席】〜

今日、梅は三分咲きですよ。 池上梅園の梅守りは、「まだ」とは言わなかった。 ああ、そうなんですね、 と答えたおじいさまは、梅花にそっと触れ、 よしよし。頑張れ。 そう、仰った。 梅見の人は、桜見の人より余裕があり、優しい。 まだ寒い冬。その冷気を…

岡林里依 自選展。

2月のとある日に。水曜日、水辺を歩いて、水から生まれるモノたちのところへ行った。「徳の蔵」。長野飯山で時を過ごした古い蔵、それが三宿の地で新たな生を得ている今、此処で岡林里依さんの個展が開かれている。小さな体で途方もなく雄大な墨のアートを、…

それを封筒にちょいと、入れて。〜晴れ晴れ句会、睦月の陣〜

「じゃ、やりましょうか。」そう言って、晴れ晴れ句会のキワ姐さんは、御宿かわせみの女将よろしく、にっこりと、婉然と笑いながら、その白魚のような手で以て10枚余の封筒を、扇よろしくずんばらりと、開いた。キワ姐さんの口切りを受けた句会メンバーの反…

うつくしい、さようならを。

2014.5.25(日) こんにちわ、皆様。昨日の土曜日、習い始めたばかりのヴォイストレーニングの先生が、「アナと雪の女王」の挿入曲「ありのままに」の、サビの部分についてお話ししてくださいました。あの時のアナの動き、声楽の理にかなっているんだそうです…

春ニシテ、貝割菜ヲ思フ。

春ニシテ、貝割レ菜ヲ思フ。 「季節の句」について書く、というお題をいただいたのはンヶ月前。うだうだしているうちに季節は巡って春となり、春が苦手な私はウンウン唸り、ああでもないこうでもないと踏鞴を踏んでいるうちに春は過ぎていきまして(狙ってい…